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zoom RSS 記憶障害を自覚している高齢者におけるイチョウ葉エキスの効果

<<   作成日時 : 2017/06/19 17:17   >>

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先月、認知症関係の論文を紹介すると言っておきながら、続けて別の話をした上、間が空いてしまいました。
という事で、路線を元に戻しまして・・・

今回紹介するのは、昨年発表された論文です。

認知機能や刺激に対する反応は、前頭葉前部のドーパミンに依存しているという学説があります。
イチョウ葉エキスは、動物実験で、前頭葉前部のドーパミンを増大させる事が確認されているので、
この研究では、その効果を検証してみようというものです。


記憶障害の自覚がある高齢者61人を対象に、240mg/日のイチョウ葉エキスを与えた場合と与えなかった場合で比較調査をしています。

結果は、イチョウ葉エキスを与えた方が、
・作業の切り替えに対する適応力の向上(*1)
・ゴー・ノーゴー課題の改善(*2)
が見られ、
・内分泌系のストレスが改善(*3)され、
・心身に問題も生じず安全だった(*4)
と報告されています。

研究グループの結論として、
記憶障害の自覚があるい高齢者において、イチョウ葉エキスは、前頭葉前部のドーパミン作用の穏やかな向上と共に、認知機能の柔軟性向上(*1)があったとしています。


*補足
論文は、素人だと全く解らない言葉が多かったので、結果はかなりざっくりと記載してしまいましたが、補足すると次の通りです。

*1
原文では、「Task-switch-costs decreased」「improved cognitive flexibility」です。
Task-switch-costとは、今やっている事を止めて他の事を始める事でどれだけ負荷がかかるかという事です。
一般的に、作業の切り替えや、複数の作業を並行して行う事(こちらはMixing taskと言います)は、負荷が増し、集中力を欠いて能力の低下を招きます。
もっと解りやすく言うと、何かの作業中に横やりが入ったり、次々に違う作業をさせられる方が、能率が落ちるという事です。
そういった事をさせても、能率の低下が少なかった(柔軟性が増した)と思ってください。

*2
ゴー・ノーゴー課題とは、認知心理学における反応を抑止する能力を測定するものです。
解りやすく言うと、○が出たらボタンを押し、×が出たらボタンを押さないとかいうようなテストで、反応時間とミス率をチェックするものです。

*3
ストレスと言うと、悪い意味での心理的な外圧のイメージが強いのでは無いかと思いますが、
医学では、何らかの刺激を受ける事を、良かれ悪しかれストレスと言います。
刺激(ストレス)に対して生物はさまざまな反応を示しますが、その1つが内分泌(ホルモン)です。

*4
原文では、「safe and well tolerated」です。


【ソース】
Impact of Omega-3 Fatty Acid Supplementation on Memory Functions in Healthy Older Adults.
J Alzheimers Dis. 2016;51(3):713-25

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